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椿姫。
息子・デュマの「椿姫」読みました。
甘い甘い甘い、苦いお話でした。
どうも恋愛小説って苦手なんよねぇ。
うまく感想がかけない。
あらすじをかけっていわれればかけるんだけど。。。

とりあえず、主人公二人は甘い。
人間として甘いというか、理想化された人間すぎる。
特に娼婦マグリットは、完全に理想が形を持った人物。
で、他の人間は彼らより軒並み一段下に置かれているのがつまらない。
でも、娼婦という一段下に置かれて蔑まれる役割しか与えられない彼女たちを
あんなにも暖かく優しい筆跡で綴っているのは好印象だし、
遥かに階級が幅をきかせている時代、世界にあって
あんな風に異性が描いてくれるのは嬉しいことこの上ない。

教科書風にいうなら上のような感じ。
私はマグリットちゃんが好きだった。
意地悪マグリットちゃんも、一途で強いマグリットちゃんも
自暴自棄にならざるを得なかったマグリットちゃんもみんないとおしい。
埋めるものがなかったところをお金で埋めていたマグリットちゃんが
そこを愛で埋められたと思ったら、
大切なその愛をくれる人を守る為に放り出さなくちゃいけない。
今はないけれど、そこに確かにあった物にすがって生きて行くマグリットちゃん。
うん、好きなコ。

私の空白を埋めるのはやはり「本」と「物語」なのかしらん?
# by magrone | 2006-03-21 00:08 | 小説の感想文
オトナの…
オトナの絵本とか
オトナの休日とか
オトナのふりかけとか
オトナ向けものは毛嫌いしていたんですが、買ってしまいました。
オトナの塗り絵(笑)
美術の時間、色塗るととたんにダメ絵に変身させる人やったのに。
通知表的にいうと下絵段階ではギリ3で、色塗ると1一歩手前見たいな低レベルですけどね。

とにかく、描けないけど、見るのは好きだし、題材がアルフォンス兄貴となると
放ってはおけなくて・・・・
サラ・ベルナールシリーズでも芸術の連作でもないのが残念だけれど、
つたと月桂樹があるし、羽根と桜草もある☆彡
そしてお約束のジョブも。
ミュシャの他にも夢二様の塗り絵もあったりして、ちょっとハマってしまいそう。
もちろん、白紙のまま本棚に飾るコレクションとして(笑)
# by magrone | 2006-03-16 22:41 | 発見!
水戸黄門
一社提供の番組ってすごいと思う。
ソニーさんの「世界遺産」とか日立さんの「世界ふしぎ発見」とか
富士通さんの「世界の車窓から」とかTOYOTAさんの「素敵な宇宙船地球号」とか。
ただ、TOYOTAさんは「地球の環境をみんなで守ろう」って番組の間に
砂漠を駆け抜ける自動車のCMを流すので「なんだかなぁ。。。」と思わないでもない(笑)
世界の自然、歴史、文化なんかのかけがえのなさ、すばらしさを紹介してくれて、
好感がもてますよね、うん。
なくなって久しいけれど、ハウス食品の世界名作劇場も素敵だった。
子供によい食事と物語を提供するって姿勢だったのだろうけれど、
いつも家族で楽しみにみていたもの。

で、松下さんは「水戸黄門」なわけですよ。
国民的な番組であることはみとめますよ。
でもどこか、主義も主張も感じられないのは気のせいかしらん?
今日みたのは変な魔術師みたいなんでてるし、
なんかつくりものつくりものしてて興ざめな感じが。。。
エンターテインメントに徹しますっていうのなら、
小手先であそばないでまじめにしてほしい。
印籠だすだけが能じゃないでしょう?
徳川光圀、草葉の影で泣いてはるよ、きっと。
# by magrone | 2006-03-13 22:58 | 映像の感想文
免許証更新とシシリエンヌ
免許証の更新にいってきました。
初心者教習は2時間あるというので小説を携えて。
教官さん、事務的にお話してくださったことは何もきいてません。
ごめんね。
っていうかね、あの最後に見たビデオね、高校の交通安全指導の時に
見たビデオと全く同じだったよ。
覚えてる自分もすごいけど、すくなくとも7年前と同じビデオ使ってるってどうなん?

講習中に神経を集中させていたのは野ばらちゃんの「シシリエンヌ」
野ばらちゃんは好きなんだけど、濡れ場満載なのが苦手っていうか
野ばらちゃんの肉っぽい小説を出勤中によんだら
降りるべき駅を乗り過ごして山陰へ逃避行してしまいそうなので、
休みの日、しかも雨の日に読もうと思って買っておいたのを持っていったのさ。
野ばらちゃんっていうと、セックス抜きの心の奥がヒリヒリするような恋愛小説イメージするし、
そんな人が肉欲の世界を表現したら・・・、はいお日様の下では読めません(笑)
ちなみに濡れ場&暴力満載でも花村萬月は好きでした。
「皆月」とかは今も大好き。最近の著作は読んでないんだけどね。
「シシリエンヌ」の感想はというと、普通なんだよねぇ。。。
「ミシン」を読んだときのガツンとくる感じもなければ、
「下妻」を読んだときの「もぅ、アホやんなぁ、こいつらはぁ」っていうほんわかしたのもないし。
すっごく感じるところはあったんだけど、もうひと味欲しかったかなぁ。。。
ともかく、シシリエンヌをしらない私の脳内では「愛の讃歌」がBGMでした(笑)
「ただふたりだけで生きていたいの」ってね。
しかし、野ばらちゃんの世界では幸せってどんな形をしてるんだろ。
野ばら的恋愛はしたくないけれど、人には分からない幸せの形は
ちょっぴし羨ましいかもしれない。
# by magrone | 2006-03-12 22:56 | 小説の感想文
図書館の様な本屋
京都市内の大きな本屋さんといえば
ジュンク堂
大垣書店
ふたば書房
アバンティブックセンター
旭屋書店
そして今はなき梶井基次郎の檸檬の本屋さん。
が私の中のラインナップ。

今日はジュンク堂でお買い物。
買ったのはどこでもかえる文庫本2冊と文芸書1冊。
滞在時間は約2時間。
食卓で「後ろ髪をひかれる思いで帰ってきた」といったら
母親が「相変わらずね」と苦笑いしながら
「子供の頃から本屋さんと図書館にいくと帰ってくるのが遅くなっていたもんね」と。

ジュンク堂は随分前にレイアウトが変更になって図書館みたいな雰囲気。
棚が高くてずらりと並んでいて。。。。
目的がある時や、見つかりにくそうな本がみたい時は利用するけど
天井が高いわけではないので閉塞感があって
フラっと寄ると疲れてしまうようなレイアウト。
だけど、本の種類も数も多いのでいざという時はたよりになる。
ふらぁ〜と寄りたくなるのはプラッツにある旭屋さん。
趣味系の本の棚が低くなってて開放感のある本屋さん。

現実の世界から本屋さんが消えて、ネットの中でのみになってしまったら
私は完全に休日引きこもり女になってしまう(笑)
いつか、本屋さんになる為に株式投資でも勉強してお金を稼ごうなんて考えてます(笑)
# by magrone | 2006-03-12 00:57 | 日常生活の感想文